研究課題/領域番号 |
15H03243
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
吉見 義明 中央大学, 企業研究所, 客員研究員 (40102884)
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研究分担者 |
田中 祐介 明治学院大学, 教養教育センター, 助教 (40723135)
小薗 崇明 東京成徳大学, 人文学部, 助教 (60768240)
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研究協力者 |
比江島 大和
舟津 悠紀
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2015年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 日本現代史 / 民衆世界 / 高度成長期体験 / 日記研究 / 民主主義 / 民衆意識 / 高度成長 / 民衆生活 / 日本史 / デモクラシー / 平和意識 / 民衆の日記 / 生活世界 |
研究成果の概要 |
高度成長期日本民衆のデモクラシー意識の特徴と変容を研究するため、青森県から沖縄県までの民衆自身が書いた高度成長期の多様な日記を収集し、その分析を行った。岐阜県に住む地域遺族会幹部は、農業保険事業や農業を営む傍ら、戦死・戦病死した二人の息子を悼み、遺族会の活動に献身した。埼玉県に住む小学校教員は、児童の教育に取り組む傍ら、デモクラシーを発展させようとした。沖縄にすむある農民は、保守的な立場から、沖縄の農業を守るために奮闘しつつ、アメリカ軍による支配に反発していった。これ以外にも収集した日記は多数あり、その分析をしていけば、高度成長期の民衆のデモクラシー意識の多様さとその深さを明らかにできる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高度成長期日本の研究は数多くあるが、民衆自身の日記に基づき、その生活世界を含めて、人びとの体験とその特徴を分析したものはこれまでにほとんどなかった。本研究は、地域・性別を異にする多様な民衆の日記に基づき、その特徴を明らかにした。これは、「上からの歴史」「大きな物語」に替わる「下からの歴史」「小さな物語」である。これによって、高度成長期日本における資本主義世界市場や国民国家との関係で連携しまた緊張関係におかれる民衆世界の態様とその変容、デモクラシー意識の多様性・豊かさとその変容を具体的に明らかにできる。そのことによって、戦後の各国の高度成長との比較を可能にする道を開くことになる。
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