研究課題/領域番号 |
15H03245
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
小口 雅史 法政大学, 文学部, 教授 (00177198)
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研究分担者 |
天野 哲也 北海道大学, 総合博物館, 資料部研究員 (90125279)
小嶋 芳孝 金沢学院大学, 文学部, 特任教授 (10410367)
中村 和之 函館工業高等専門学校, 一般人文系, 教授 (80342434)
田村 朋美 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 研究員 (10570129)
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研究協力者 |
越田 賢一郎
高橋 美鈴
中澤 寛将
八木 光則
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2015年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 物質文化 / 精神文化 / ガラス玉 / 北の環日本海世界 / 北東アジア交流史 / 日本北方史 / 北の内海世界 / 精神文化と物質文化 |
研究成果の概要 |
北方世界においては、擦文文化期以前(およそ10世紀以前)、土器・須恵器などの物質文化と、ガラス玉に代表される精神文化との間で、交易と交流の実相がかなり異なることが明らかになってきた。 北方世界の擦文土器は「蝦夷土師」と言われるように、本州の圧倒的影響下に成立した。須恵器生産の北限は青森県五所川原市であり、その須恵器が北海道に流入した。しかし今回の研究で、北海道のガラス玉については、組成や技法からみて、大陸沿海州との関係が認められる。アイヌ文化の成立に向け、その精神文化が大陸と同期していったのではないかと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来から北方世界(いわゆる「北緯40度以北」の世界)は、「もう一つの日本」といわれ、中央日本とは異なる独自の歴史を歩んだとされてきた。その一方で、北方世界の最大の特徴は「交易と交流」であるとされ、多くの物資が北方世界を結節点として移動していた。その中にはもちろん本州との交易品もある。 今回の研究の成果として、こうした交易と交流が文化にどのような影響を及ぼしたのかについて具体的な知見を得ることができた点が大きい。特に精神文化と物質文化との間で交易と交流に大きな断絶を見いだすことができた。アイヌ文化成立の背景を検討するための重要な視点も得られたので、速やかに公刊して、今後の議論の素材としたい。
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