研究課題/領域番号 |
15H03271
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
矢野 健一 立命館大学, 文学部, 教授 (10351313)
|
研究分担者 |
島田 伸敬 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (10294034)
川村 貞夫 立命館大学, 理工学部, 教授 (20186141)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2015年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
|
キーワード | 水中考古学 / ROV / 湖成鉄 / 葛籠尾崎 / 湖底遺跡 / 水中ロボット / SSBL / 音響測位 / 琵琶湖 / ロボット / 縄文 / 画像処理 / 考古学 / マルチビーム |
研究成果の概要 |
葛籠尾崎湖底遺跡は水深80mにおよぶ湖底に縄文~平安時代の土器が多数水没している。遺跡の成因には諸説あり、定まっていない。遺跡の成因を明らかにするために、湖底遺跡探査用の水中ロボットを開発し、湖底の土器分布を明らかにするための調査を重ねた。その結果、葛籠尾崎南の水域で7世紀以降の土器が多く水没していることがわかった。これまでは葛籠尾崎東の水域で縄文~古墳時代の土器が発見されていたので、時代により、土器の水没地点が異なることが判明した。また、葛籠尾崎湖底出土土器の調査を行い、湖成鉄付着状況からみて、土器は製作年代から長期間経過せずに順次、完形のまま水没したものが多いことがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
葛籠尾崎湖底遺跡は水深が深いため、潜水調査が困難である。本研究は、水中ロボットを利用して湖底の土器画像と位置情報を取得する方法で、土器の分布を明らかにした。その結果、葛籠尾崎湖底遺跡では土器の水没している水域が大きく2か所にわかれ、しかもそれぞれで土器の年代が異なるという新しい事実が判明した。特に、新たに土器分布の実態が判明した葛籠尾崎南の水域は竹生島に面しており、7世紀以降の土師器皿(もしくは須恵器坏)が多いことは湖水に関係する儀礼で土器が水没した可能性がある。水中ロボットによる湖底調査が有意義であることが示されたので、今後、琵琶湖の他の水域でも行う必要がある。
|