研究課題/領域番号 |
15H03284
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
|
研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
大森 康宏 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (00111089)
|
研究分担者 |
久保 正敏 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (20026355)
園田 直子 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 教授 (50236155)
村尾 静二 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 外来研究員 (90452052)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2015年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
|
キーワード | メディア / アーカイブズ / 映像人類学 / 保存科学 / 保存学 |
研究成果の概要 |
文化人類学において映像資料の制作とその作品分析を通じて、それらを保存するためにアーカイブズ化して活用するまでの一貫した実践理論を完成することをめざした。映像制作の方法論、映像資料の環境に左右されない安定した保存と検索を研究しながら、社会還元する方法を作り上げる。それらをもとに、実際の研究機関において、アーカイブズの具体的実践モデルを構築することを目的とした。このモデルに基づき国立民族学博物館所蔵の映像資料に適応した検索システムの一部を構築した。映像保存の媒体そのものに関して、欧米の研究所が長期保存を考えた「フィルムへの回帰」を日本も考える時がきたことを強く認識しその研究にも今後着手したい。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化人類学のフィールドワークに基づく現地記録映像は、文字、言語による記録と同じように重要視されおり、どのように映像を編集、整理して、アーカイブズ化し、それを有効活用するかという方法論を構築することは学術的にも社会的にも求められている。とりわけ保存媒体はフィルムによる長期保存を実行している欧州に比べて、日本はデジタル保存に偏重していることが判明した。また検索システムもデジタル化され、手軽にデジタル映像を視聴することが出来るので、長期保存用フィルムを基本とし、社会還元用のデジタル映像を広く活用すべきである。これにより人類の遺産である映像の保存と活用は長期にわたって維持可能であるとした。
|