研究課題/領域番号 |
15H03508
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
本郷 一夫 東北大学, 教育学研究科, 教授 (30173652)
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研究分担者 |
高橋 千枝 東北学院大学, 文学部, 准教授 (00412916)
相澤 雅文 京都教育大学, 教育創生リージョナルセンター機構, 教授 (10515092)
平川 久美子 石巻専修大学, 人間学部, 助教 (30711246)
須田 治 首都大学東京, 人文科学研究科, 客員教授 (50132098)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2015年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 情動発達 / 「気になる」子ども / 典型発達児 / 情動理解 / 情動表現 / 情動調整 / 幼児 / 児童 / 情動 / 典型発達 / ASD傾向 / ADHD傾向 / アセスメントスケール / アセスメント・スケール / 感情 / アセスメント / スケール / 幼児・児童 / 感情調整 / 運動調整 / 発達アセスメント |
研究成果の概要 |
情動発達について以下の5点を明らかにした。 (1) 幼児1667名を対象とした調査に基づき、幼児期の情動発達スケールを開発した。(2) 幼児1068名を対象とした調査に基づき、「気になる」子どもは情動の理解、共感において遅れがあることを明らかにした。(3) 5歳児を対象とした情動表現の実践から、子どもは自分の情動が生起した背景を言語的に表現することが多くなることを明らかにした。(4) 小学生2142名を対象とした調査から、「気になる」子どもは抑制、理解、共感において遅れがあることを明らかにした。(5) 小学生84名を対象とした実験から、情動理解と他者視点取得とは関連することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幼児期、児童期の情動発達について、典型発達児と「気になる」子どもを対象として研究を行った。その結果、(1) 「気になる」子どもは、情動の「抑制」よりもむしろ「理解」「共感」に遅れがあることが明らかになった。(2) 情動の「理解」は、他者視点取得の能力と関係することが明らかになった。(3) 情動を表現する活動を通して、情動表現そのものだけではなく、情動が生起した背景を言語的に表現することが多くなることが明らかになった。以上の点から、情動調整の難しい子どもには、情動抑制の訓練よりも、情動を表現させることを通した情動の理解と共感を育てることの重要性を示した点で社会的意義がある。
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