研究課題
基盤研究(B)
薄膜界面における空間対称性の破れによる軌道磁気モーメントの増大を精密観測し、操作することを目的として研究を展開してきた。このために内殻励起磁気分光測定装置を改造し、スピンと軌道磁気モーメントの計測を進めた。これにより、CoとPdの界面での垂直磁気異方性の起源を明確にし、非磁性体Cuに誘起される垂直磁化の精密測定に成功した。さらに、電圧を印加した状態での磁気分光法を開発し、Niにおいて格子ひずみによる磁気異方性の変化と軌道磁気モーメントの変調を捉えることに成功した。これらの成果は、軌道磁気モーメントを操作する新しい研究分野「スピンオービトロニクス」の展開に道を拓くことになる。
すべて 2018 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (23件) (うち国際学会 6件、 招待講演 5件) 備考 (1件)
J. Magn. Magn. Mater.
巻: 460 ページ: 418-423
10.1016/j.jmmm.2018.03.060
Physical Review B
巻: 96 号: 9 ページ: 0944041-7
10.1103/physrevb.96.094404
巻: 95 号: 21 ページ: 2144161-7
10.1103/physrevb.95.214416
巻: 96 号: 17 ページ: 174104-174104
10.1103/physrevb.96.174104
Scientific Reports
巻: 7 号: 1 ページ: 461321-9
10.1038/srep46132
Zhenchao Wen, Jason Paul Hadorn, Jun Okabayashi, Hiroaki Sukegawa, Tadakatsu Ohkubo, Koichiro Inomata, Seiji Mitani, and Kazuhiro Hono
巻: 10 号: 1 ページ: 013003-013003
10.7567/apex.10.013003
210000135725
巻: 6 号: 1 ページ: 30249-30249
10.1038/srep30249
http://www.chem.s.u-tokyo.ac.jp/users/spectrum/index.html