研究課題/領域番号 |
15H03761
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
渡邉 昇 東北大学, 多元物質科学研究所, 准教授 (90312660)
|
研究協力者 |
フィリッポ モリーニ
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2015年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
|
キーワード | 原子・分子物理 / 電子分光 / 化学物理 / 振電相互作用 |
研究成果の概要 |
分子振動と電子運動の相関である振電相互作用が、様々な反応過程で重要な役割を果たすことが知られている。本研究では、核変位にともなう"電子波動関数の変化"という独自のアプローチから振電相互作用研究を展開すべく、分子振動による分子軌道の歪みを高速電子衝撃イオン化実験により可視化する手法を確立した。さらに、電子エネルギー損失分光を用いて、そうした波動関数の形状変化が電子励起過程に与える影響を明らかにしている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分子の反応性が特定の分子軌道の形状に支配されることは良く知られているが、それら軌道は実際には分子振動により刻々と変化している。軌道形状の変化は分子の反応性に影響を与えるだろう。特に、多くの分子が振動励起しているプラズマ中や惑星大気中などの高温環境下において、その効果はより顕著となる。分子振動に伴う電子波動関数の歪みを可視化した本研究は、多様な環境下における反応の理解に資するとともに、新たらしい振電相互作用概念の創出に向けた貴重な一歩になるものと信じる。
|