研究課題
基盤研究(B)
本研究では、化学反応中の分子内原子運動の可視化法の開発を目指し、高速電子の準弾性後方散乱を利用して分子内原子の運動量分布を調べる原子運動量分光の飛躍的発展を図った。その結果、従前と比べて約3桁近くも信号計数率を向上させた高感度装置の開発、実験データから標的の並進運動の影響を取り除き分子内運動の寄与のみを抽出する方法の開発、および時間分解計測が可能な短パルス電子線を用いた原子運動量分光を実現し、時間分解原子運動量分光の実現へ向けた基礎を築いた。
本研究の意義は、分子内原子運動を調べるためにこれまでもっぱら研究されてきた分子系のエネルギー的側面ではなく、原子運動量の変化に最大限に焦点をあて、従来とは異なる新しい視点から化学反応の基礎的理解を得ようとすることにある。本研究により、化学反応中に各原子に働く力を可視化するために不可欠な、技術的・原理的基礎を確立し、今後、本手法を反応中の分子系に応用することにより化学反応の起源に迫ることができると期待される。
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すべて 国際共同研究 (8件) 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 7件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (65件) (うち国際学会 35件、 招待講演 12件) 備考 (1件)
Journal of Physics B: Atomic, Molecular and Optical Physics
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