研究課題/領域番号 |
15H03790
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴木 孝紀 北海道大学, 理学研究院, 教授 (70202132)
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研究分担者 |
上遠野 亮 北海道大学, 理学研究院, 助教 (60432142)
藤原 憲秀 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (20222268)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2015年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 酸化還元 / 分子素子 / 分子メモリ / 構造有機化学 / 物理有機化学 / 電子移動 / 動的酸化還元 / 構造変化 / 分子エレクトロニクス / 分子ワイヤ / 超結合 |
研究成果の概要 |
中性の電子供与体とカチオン種の相互変換に際してC-C結合の可逆な形成/切断や非常に大きな分子構造変化の起こるdyrex系は、従前の酸化還元系と比べて、開殻中間体の定常濃度が低いこと、及び、酸化電位と還元電位の差異が大きく電気化学的双安定性を有すること、という2つの特徴を持つ。これらは電子授受前後の大きな構造変化に基づく特性であり、個々の分子が1ビットを担う単一分子メモリとなり得る。本研究では、dyrex系を共役鎖でπ拡張した分子が、電子授受で共役のON/OFFスイッチングな”可変抵抗型分子ワイヤ”や”nビットメモリ”となり得ることを、そのプロトタイプの構築と特性調査から明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会では、ほぼすべての情報蓄積が電子記録媒体に為され、また保存すべき情報量は日々増大している。現存の半導体技術の下でも、記録媒体容量の増大達成の努力が続けられているが、将来の革新的な技術開発によるブレークスルーを実現が必要である。本研究は、化学の世界で扱える最小の単位である分子を、1ビット(0/1)と定義する単一分子メモリを提案し、その目的に供する重要な候補となる物質群の開発を行った。
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