研究課題/領域番号 |
15H03795
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
清水 正毅 京都工芸繊維大学, 分子化学系, 教授 (10272709)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2015年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 蛍光 / 燐光 / 分子凝集 / 発光材料 / リン光 |
研究成果の概要 |
1,4-ビス(ドナー)-2,5-ビス(アクセプター)置換ベンゼンという電子構造を分子設計の軸にして、固体状態や液体状態において効率よく蛍光発光する分子を複数した。そして、開発した発光団を白色発光性高分子の創製やシステインの選択的センシングに応用できることを示した。また、1,4-ジアロイルベンゼンの励起三重項状態の安定化にシロキシ基やシリルメチルオキシ基が有効であることを見つけ、その知見を基盤にして希少金属を含まない高効率、長寿命な室温燐光材料を開発した。そしてシリルメチルオキシ体が酸素や温度のセンシングに利用できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
固体蛍光材料や蛍光性液体材料の創製は、有機EL、発光性トランジスタ、蛍光分子センサーや電気化学発光素子の進歩に、革新をもたらすことが期待される。特に、蛍光性液体の開発例は極めて少ないので、本研究の成果は光る液体分子材料の開発促進をもたらすものと思われる。また、希少金属を含まない室温燐光材料の開発は、励起三重項状態が酸素分子や温度に極めて敏感なことや細胞毒性が低いと予想されることから、蛍光材料をはるかに凌ぐ感度の酸素センサーや分子温度計として、細胞内などの微小空間への応用展開が期待される。
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