研究課題
基盤研究(B)
ケトンの脱カルボニル化反応は2つの炭素-炭素結合の切断を必要とするため、困難な反応である。環ひずみや配向基を持たない単純なケトンの脱カルボニル化は特に困難であり、これまでに報告例があるのは、化学量論量のロジウム錯体を用いる例があるのみであった。本研究でわれわれはニッケル錯体を用いることで、ベンゾフェノンのような単純なケトンの脱カルボニル化反応が進行することを明らかにした。さらに、ニッケル触媒によるアリールカルバメートの脱炭酸反応によりアニリン誘導体を合成できることを見出した。
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J. Am. Chem. Soc.
巻: 139 号: 4 ページ: 1416-1419
10.1021/jacs.6b12293