研究課題
基盤研究(B)
核酸医薬の本体であるオリゴヌクレオチドには、生体内における安定性を高めるために、リン原子に硫黄原子が導入されたホスホロチオエート核酸が汎用されている。しかし、それらは不斉リン原子に基づく多くの立体異性体の混合物である。本研究では、多くの立体異性体の中から、最も生体内で安定であり、かつ薬理活性も高い分子を選択し、リン原子の絶対立体配置を決定する手法の基本原理を確立した。今後、この手法をさらに改良することにより、生体内で医薬として最も有効に働く分子を選択し、そのリン原子の絶対立体配置を決定する技術の確立につながることが期待できる。
現在、抗体医薬に続く次世代医薬として、核酸医薬の実用化に大きな期待が寄せられている。数千から数百万立体異性体の混合物である核酸医薬の中から、最も生体内で安定であり、かつ薬理活性も高い分子を選択する手法の基本原理を確立した。本技術がさらに改良されれば、核酸医薬の飛躍的な活性の向上に伴う投薬量の軽減、生産コストの削減、患者の肉体的、経済的負担の軽減、核酸医薬の安全性や品質管理の改善が期待できる。
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