研究課題
基盤研究(B)
近年,医学・薬学分野では薬剤投与経路の最適化を目的として,DDSナノ微粒子の研究開発が盛んである.一方,薬剤DDS粒子は当然のことながら蛍光プローブをドープすることができないことから,ナノ領域での新たな分光・計測技術が求められている.本研究ではDDS微粒子の表面・内部のナノ・サブミクロン構造・薬理特性について,安価な複数の連続発振レーザを用いたベクトリアル偏光干渉非線形レーザ顕微鏡を開発し,マトリックス中で測定可能な超解像タイムラプスイメージング法を提案する.これまでに培った生体計測での基礎技術と光ディスク用のデータピックアップ技術をDDS薬剤微粒子のナノ・サブマイクロ計測技術へ応用展開する.
現在のDDSはAFM表面計測が主流であり,より複雑な内部立体構造を有する球形デンドリマ等では計測が不可能で,より簡便で有効な構造解析手段が未だ提案されていないのが実情であり、各国がしのぎを削っている.当方が考案した偏光干渉顕微技術はこれをブレークスルーできる可能性があり,DDS輸送体の分光イメージングへ応用展開も可能であると判断し研究をスタートした.結果,提案技術はDDS輸送体の3次元分光計測において非常に有効な手法であり,医学・バイオの研究領域における波及効果が大きいということが確かめられた.
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