研究課題/領域番号 |
15H04021
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
制御・システム工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山本 裕 京都大学, 情報学研究科, 名誉教授 (70115963)
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研究協力者 |
永原 正章
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | ディジタル信号処理 / サンプル値制御 / 非定常信号 / Wavelet展開 / 音響・画像処理 / 音響画像処理 / ハイパーディテクション |
研究成果の概要 |
現代的サンプル値制御理論を用いることにより,アナログ特性を最適にする信号処理,ディジタルフィルタの設計法を確立した.従来,信号族が線形定常システムによって生成されるものに限られていたのに対し,コンパクト台を持つような非定常な特性を持つ信号族に対して最適フィルタ設計を可能にしたのが大きな特徴である.これは信号を受け取るフィルタを,一般化されたサンプリングあるいは認識フィルタに拡張したことによる成果である.またこのような研究の成果として,Nyquist周波数以上の成分を持つ信号への正確なトラッキングが可能であることを見出した.これはディジタル制御・信号処理に対して大きな可能性を開くものである.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サンプル値制御理論によるディジタルフィルタ設計は,アナログ特性を最適にコントロールし得る点において,これまでのディジタルフィルタの設計法を大きく超える特性を有するものであり,商用の音響処理チップに採用されるなど,大きな貢献をなしてきた.今回の拡張されたフィルタ設計はこれを更に超えるもので,地震波や画像処理などへの応用が期待される.さらに研究の中で発見されたNyquist周波数を超える信号に対するトラッキングを行うサンプル値制御は,その応用に大きな新しい可能性を開くものであり,低速のサンプリングによって高速の動作を制御する可能性を開くものとして,大きな可能性を秘めている.
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