研究課題/領域番号 |
15H04076
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
坂田 弘安 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (80205749)
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研究分担者 |
山崎 義弘 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (70644425)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2016年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2015年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 圧着関節工法 / プレストレス / 直交異方性 / 木質構造 / クリープ / 原点復帰性 |
研究成果の概要 |
本研究では、代表者がこれまでに行なった、PC圧着関節工法を用いた損傷制御構造の研究と、木質制振構造の研究から得た成果を活用して、木質構造物に圧着関節工法を適用した損傷制御構造を具現化することを目的とした。 まず、ビスやLSBによる効率的な木材補剛、木材の圧縮力に対するクリープ性状、集成材の繊維直角方向のめり込み挙動などを明らかにし、その結果を踏まえて圧着関節接合部のディテールを決定し、柱勝ちのΓ型、L型、十字型の部分架構実験や2層2スパンの全体架構実験を行なった。その結果、木質構造物に圧着関節工法を適用した場合においても、残留変形が極めて小さいセルフセンタリング性能を有することを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象としている損傷制御構造は、大地震が頻発している昨今において、大地震経験後も建物を無損傷に留め、建物の継続的な使用を可能にすることから社会的に強く求められている。一方で、木質構造は環境負荷が小さくCO2の削減に寄与することから、建設需要が社会的に高まっている。 これらを踏まえると、本研究は木質構造物に圧着関節工法を具現化し、それを適用した損傷制御構造の力学的挙動を把握し、その有効性を明らかにしている点で、学術的のみならず社会的にも意義のある研究成果を得たといえる。
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