研究課題/領域番号 |
15H04100
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
孔 相権 山口大学, 大学院創成科学研究科, 講師 (80514231)
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研究分担者 |
山田 圭二郎 金沢工業大学, 建築学部, 准教授 (00303850)
三谷 智子 岐阜医療科学大学, 看護学部, 教授 (30378757)
村上 由希 同志社大学, 研究開発推進機構, 助教 (50580106)
三浦 研 京都大学, 工学研究科, 教授 (70311743)
今村 行雄 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (90447954)
宮崎 崇文 呉工業高等専門学校, 建築学分野, 助教 (20802581)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2015年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 脳活動 / 表情 / 空間評価 / 要介護高齢者 / 食事提供プロセス / 脳血流 / 施設計画 / 行動 / 感情 / 空間評価手法 / 脳波 |
研究成果の概要 |
共用空間の利用が困難となった要介護高齢者についても共用空間で行われる豊かな生活行為を肯定的に捉えており、重度要介護高齢者が多数の高齢者施設を計画する際にも一定の居住水準は維持されるべきであることを明らかにするため、異なる食事提供プロセス(①施設内のキッチンで調理され食事提供される動画、②給食式でワゴンで調理済みの食事が配膳される動画)時の表情と脳活動を測定し両者の比較を行った。 脳の特定領域において動画の差異により、統計的に有意に脳血流量の差異が認められること、同様に表情評価においても調理あり動画の方が調理なし動画よりも統計的に有意に「happiness」の表情が増加することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
建築計画では、利用頻度の少ない空間は重要度が低い又は不必要な空間と判定される傾向にある。そうすると、重度要介護高齢者がほとんどとなる特別養護老人ホームなどではリビング、キッチン、小上がり、掘り炬燵などの共用空間は不要という判定をされ、施設整備基準が非常に貧しい水準に巻き戻ってしまう恐れがある。重度要介護高齢者は共用空間を自身で使うことはできないが、他者が共用空間を利用し生活行為が展開されることを肯定的に評価しているという仮説を実証することにより、重度化が進行しても一定の施設環境を維持すべきであるという論理展開が可能となり、高齢者施設の施設環境改善につながるため本研究の社会的意義は大きい。
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