研究課題/領域番号 |
15H04106
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中江 研 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (40324933)
|
研究分担者 |
中野 茂夫 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 教授 (00396607)
池上 重康 北海道大学, 工学研究院, 助教 (30232169)
木方 十根 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (50273280)
崎山 俊雄 東北学院大学, 工学部, 准教授 (50381330)
平井 直樹 清水建設株式会社技術研究所, その他部局等, 研究員 (50724481)
砂本 文彦 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (70299379)
小山 雄資 鹿児島大学, 理工学域工学系, 准教授 (80529826)
角 哲 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 准教授 (90455105)
山本 一貴 神戸大学, 工学研究科, 工学研究科研究員 (90533977)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2015年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
|
キーワード | 社宅街 / 田園都市 / 工業村 / 職工村 / 産業都市 / 同潤会 / 住宅政策 / 住居法 / 工業都市 / 住宅制度調査委員会 / 住宅対策委員会 / 労務者住宅 / 福利厚生施設 / 労働者住宅 / 労務管理 / 日光電気精銅所 |
研究成果の概要 |
本研究は,日本が近代化し産業が勃興していくなかで,企業が労働力確保を目的とした従業員居住地や福利厚生施設を整備する際,近代化が先行した西洋から、これらに関する思潮・理論がどのように日本に伝播したかを考察するものである。国内の高等教育機関の蔵書分析により、明治末から大正期にかけて主に法・経済・商学分野で田園都市や工業村関連の図書が収集され、その情報に基づいて田園都市としての社宅整備を企業に勧告した研究者もいたことや、三菱のような企業が組織的に膨大な関連書籍を収集し、ドイツ・クルップ社の福利厚生施設に関するものなどについては企業内で参考とすべき図書の一覧に挙げられていたことなどが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
西洋近代の建築史・都市史において産業都市の生成・発展は重要な主題である。工場の建設ともに労働者の居住地も形成される。それは経営者の持つ思想などを背景として、ユートピア的共同体や啓蒙的企業主による父権主義的コミュニティの形成として現れる。一方、これまでの研究では日本の近代産業勃興期ではこうした事象はほとんど生じなかったと考えられてきた。本研究により、日本でも明治末期以降、西洋の田園都市などの思潮や住宅地の計画理論などを研究者や企業などが摂取し、それをもって社宅街が形成された事例があることなどが明らかになった。
|