研究課題/領域番号 |
15H04111
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 神戸女子大学 (2016-2020) 広島国際大学 (2015) |
研究代表者 |
砂本 文彦 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (70299379)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 朝鮮 / 貸家 / 都市 / 日本統治期 / 植民地 / 京城 / 韓国 / 日本統治下 / 釜山 / 住宅事情 / 組合 / 日本統治時代 / 朝鮮半島 / 近代 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本統治期朝鮮の都市構造を貸家群の視点から包括的に研究した。当時、都市住民の約8割は貸家に居住していて、朝鮮の都市研究では貸家の建設実態を分析する視点は欠かせない。本研究はマクロとミクロの双方の視点を織り交ぜてデータを収集・分析し、近代朝鮮の都市形成要因を包括的に解明した。 日本統治下朝鮮半島の貸家はその建築様式と存する都市ごとに特徴的傾向を有し、ある種の地域性を獲得していた。また、日本統治下の朝鮮半島では日本人と朝鮮人の協力と非協力のあいだでさまざまな住宅地景観が生まれていたことが予測され、これらについて研究を重ねていくことでしか日本統治下の歴史は明らかとならない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本統治期朝鮮の都市構造を貸家群の観点から研究した研究は皆無だったが、近年、韓国にて関連研究が出てきた。だが、貸家組合などの組織に関わる事例研究や土地情報の照合による悉皆的な状況研究が主となり、包括的な視点は見いだせておらず、また貸主・借主の交渉に踏み込んだ研究も進んでいない。そこで本研究はマクロな視点を統計資料から見出して、事例研究の成果を相対化する成果と研究視点を得た。またミクロな視点からは貸家を巡る関係者の交渉過程を明らかにした。本研究は新たな研究アプローチを示し、かつ、現在、韓国で歴史まちづくりに活用される「日式住宅」の伝聞的把握を超える正しい歴史把握の方法を示せた。
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