研究課題
基盤研究(B)
Cushing病は、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が過剰に分泌されて起こる疾患で、厚生労働省の指定難病である。今回、日本人のCushing病患者で脱ユビキチン化酵素USP8の遺伝子変異が高頻度に起きていることを示した。また、分子機構の解析から、変異型USP8はユビキチン結合タンパク質STAMと高効率に複合体を形成し、EGF受容体・V1b・SSTR2/5などの膜タンパク質を過度に脱ユビキチン化、ACTH産生細胞の増殖やホルモン産生に影響することがわかった。
日本人Cushing病患者で高頻度にUSP8遺伝子に変異が起きているという今回の研究結果は、USP8変異によるCushing病の発症機構の詳細な解析が、わが国におけるCushing病の治療法を確立する上で非常に重要であることを示すものである。また、USP8の遺伝子変異がACTH産生細胞の増殖やホルモン産生に影響する分子メカニズムの一部が明らかとなったことは、未だに特効薬のないCushing病の治療にとって、治療薬開発のための分子基盤を示した成果だと言える。従って、本研究成果は、Cushing病の発症メカニズムの解明に貢献しただけではなく、治療薬開発にも役立つと考えられ、社会的意義は非常に高い。
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