研究課題/領域番号 |
15H04310
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
中村 貴史 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70432911)
|
研究協力者 |
長谷川 幸清
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2015年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
|
キーワード | 腫瘍治療学 / 遺伝子治療 / バイオマーカー / 免疫活性化 / 癌 / ウイルス療法 / トランスレーショナルリサーチ / バイオテクノロジー |
研究成果の概要 |
膵臓癌細胞の肝転移モデルマウスにおいて、静脈内投与された遺伝子組換えワクシニアウイルス(MDRVV)は腫瘍特異的に増殖し、腫瘍のみを標的破壊することによって、生存を延長させた。さらに、癌患者由来の臨床検体を用いた組織培養系にて、MDRVVはMAPK/ERK経路の活性化異常を指標にして、癌細胞特異的に増殖した。一方、卵巣癌細胞におけるUCA1の発現は、MDRVVの増殖伝播を増強する因子として同定され、バイオマーカーとしての有用性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現行の治療法に対して極めて高い抵抗性を示し、容易に他臓器に転移する難治性進行癌に対する新規治療法の確立が望まれている。学術的意義は、癌特異的に増殖し破壊する遺伝子組換えワクシニアウイルス(MDRVV)が実際の臨床像を反映したマウスモデルにおいても高い抗癌効果を発揮することを実証する、MDRVVの抗癌効果を予測するためのバイオマーカーを同定する、さらに癌免疫療法との併用による抗癌効果の最適化を達成することにある。社会的意義は、現行の治療法に極めて高い抵抗性を示す難治性悪性腫瘍に対するMDRVVによる革新的なウイルス療法の確立に直結することにある。
|