脂質性情報伝達物質を産生する膜タンパク質の脂溶性分子認識機構の解明

• 研究課題/領域番号: 15H04343
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 構造生物化学
• 研究機関: 国立研究開発法人理化学研究所
• 研究代表者: 吾郷 日出夫 国立研究開発法人理化学研究所, 放射光科学総合研究センター, 専任研究員 (70360477)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円); 2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2016年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円); 2015年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
• キーワード: Protein crystallography / membrane protein / lipid mediator / 膜タンパク質 / 放射光構造生物 / 脂質メディエータ / X線結晶構造解析 / 放射光 / 蛋白質 / 膜蛋白質

研究成果の概要

親水性のグルタチオンと脂溶性リガンドから生体内局所環境の調節に与る生理活性脂質を生合成する膜タンパク質の脂溶性リガンド認識機構に関する研究を行った。グルタチオンの認識機構に比べ脂溶性リガンドの認識機構の構造研究は進んでいなかった。本研究では脂溶性リガンドとこれらの膜タンパク質の複合体化に、界面活性剤存在下で結晶化した結晶に脂溶性リガンドを浸漬する従来法に加え、脂溶性リガンドを溶かした脂質メソ相を利用する方法を使った。また大きさが小さくなりがちな脂質メソ相で成長する結晶のデータ測定を支援する目的で、微結晶を分散した高粘稠媒体をカプトンフィルムに薄く展開する方法の検討を行った。

研究成果

• [雑誌論文] Protein microcrystallography using synchrotron radiation (2017)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto Masaki、Hirata Kunio、Yamashita Keitaro、Hasegawa Kazuya、Ueno Go、Ago Hideo、Kumasaka Takashi
  • 雑誌名: IUCrJ 巻: 4 号: 5 ページ: 529-539
  • DOI: 10.1107/s2052252517008193
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Development of a dose-limiting data collection strategy for serial synchrotron rotation crystallography (2017)
  • 著者名/発表者名: Hasegawa Kazuya、Yamashita Keitaro、Murai Tomohiro、Nuemket Nipawan、Hirata Kunio、Ueno Go、Ago Hideo、Nakatsu Toru、Kumasaka Takashi、Yamamoto Masaki
  • 雑誌名: Journal of Synchrotron Radiation 巻: 24 号: 1 ページ: 29-41
  • DOI: 10.1107/s1600577516016362
  • NAID: 120005947170
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] Fixed target serial crystallography at SACLA (2017)
  • 著者名/発表者名: Masaki Yamamoto, Hideo Ago, Kunio Hirata, Keitaro Yamashita, Go Ueno, Minoru Kubo, Seiki Baba, Kazuya Hasegawa, Takashi Kumasaka, Atsuhiro Shimada, Kyoko Shinzawa-Itoh, Tomitake Tsukihara, Shinya Yoshikawa, Michihiro Suga, Fusamichi Akita, Jian-Ren Shen
  • 学会等名: ACA2017
  • 国際学会