研究課題
基盤研究(B)
DELLAタンパク質はジベレリン(GA)信号伝達において中心的な役割を果たす成長抑制因子である。GAはDELLAの分解を介して植物の成長を促進している。GAが細胞内Ca2+濃度を上昇させる事が報告されていたが、GAによるCa2+濃度の上昇とDELLAとの関連は明らかにされていなかった。本研究ではCa2+センサータンパク質と全てのDELLAを欠損したシロイヌナズナ変異体などを用いて、GAによるCa2+濃度の上昇とDELLAの分解は独立している事を明らかにした。
ジベレリン(GA)は植物の成長に顕著な促進作用を示すホルモンである。GAがいかにして植物の成長を制御しているのかを解明するためにGAの細胞内信号伝達に関する研究を行った。GA信号伝達において中心的な役割を果たしていると考えられているのが、DELLAタンパク質である。GAにより細胞内Ca2+濃度の上昇が速やかに誘導され、この誘導にはDELLAは関与しない事を明らかにした。本研究で見いだされたDELLAを介さないGA特異的な Ca2+濃度の上昇は未知のGA信号伝達経路の存在を示唆している。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 5件、 招待講演 1件) 図書 (2件) 備考 (2件)
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