研究課題/領域番号 |
15H04395
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
坂本 竜哉 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (10294480)
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研究分担者 |
荻野 由紀子 九州大学, 農学研究院, 准教授 (00404343)
坂本 浩隆 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (20363971)
中町 智哉 富山大学, 大学院理工学研究部(理学), 講師 (30433840)
今野 紀文 富山大学, 大学院理工学研究部(理学), 講師 (50507051)
松田 恒平 富山大学, 大学院理工学研究部(理学), 教授 (60222303)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2016年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 副腎皮質ホルモン / 生理学 |
研究成果の概要 |
副腎皮質ホルモン・プロゲステロン・アンドロゲン受容体サブファミリーの祖先であるミネラルコルチコイド受容体の機能の本質と分化の検討のため、そのノックアウトの系統化に初めて成功し、中枢神経-行動制御が脊椎動物に普遍的な本来の機能と提唱した。性ステロイドを合成しない変異メダカでは、配偶子は形成されるが性行動は見られないことも発見した。これは性ステロイド系の本来の機能も行動制御であることを示唆している。即ちこのファミリーの機能の本質の可能性もある。鳥類、魚類、原始的な軟骨魚類の下垂体-副腎系も検討した。そして、脊椎動物の進化における副腎皮質ホルモン系の体液調節/腎臓機能の獲得も示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特定遺伝子を欠損した小型魚類の変異体が注目されている。本成果は、ステロイド系の機能分化に新概念を提唱できたと思う。脊椎動物の本能行動の内分泌制御を理解する基礎にもなりうる。小型魚類は簡便に飼育・解析ができる。多産で精子の凍結保存も容易である。簡便で迅速なゲノム編集法として注目されている人工ヌクレアーゼも用いた本研究は、小型魚類の行動神経内分泌学のベストモデルとしての確立に貢献するであろう。作出した遺伝子改変メダカは、適応生物学、生殖生物学をはじめ幅広く使用できる。鬱や性同一性障害は副腎皮質ホルモンや性ステロイドの脳における機能が鍵であるが、機序など不明である。その基礎研究にもなりうる。
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