研究課題
基盤研究(B)
本研究では、バクテリアから高等生物まで、複数のゲノムを調べることによって、ゲノムの進化速度は一様ではなく、脆弱な速い進化を示す部分と、そうでない部分が存在することを示した。特に、寄生植物とウマを対象にした研究が成果をあげた。寄生植物は(特に完全寄生植物)、宿主ゲノムから柔軟に遺伝子を取り込み、自分のゲノムを進化させていることがわかった。その取り込んだ遺伝子は、ゲノム中に一様に分布しているのではなく、偏りが見られた。おそらく、脆弱性の高い部位に多く取り込まれたのであろう。ウマゲノムにおいても、家畜化において激しく変化したゲノム領域と、そうでない領域を特定した。
脆弱部位は突然変異のホットスポットであるため、基本的には有害な物である。したがって、進化的に一時的に存在するだけで、すぐに淘汰され消滅するものであると考えられている。しかし、この概念は必ずしも正しくない。本研究では、バクテリアから高等生物まで、複数のゲノムを調べることによって、ゲノムの進化速度は一様ではなく、脆弱な速い進化を示す部分と、そうでない部分が存在するこを示した。
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