研究課題/領域番号 |
15H04431
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用人類学
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研究機関 | 福岡女子大学 (2017-2018) 九州大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
小崎 智照 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (80380715)
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研究協力者 |
草野 洋介
高倉 潤也
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2015年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | LED / 光 / 点滅 / メラトニン / 瞳孔 / 高速点滅光 / 人間工学 |
研究成果の概要 |
本研究はメラトニン分泌抑制を軽減するLEDの高速点滅特性について検討した。その結果、メラトニン分泌を軽減するには点滅周波数が1000Hz以下であること、高い光強度であることが明らかとなった。また、高速点滅光によるメラトニン分泌抑制の軽減効果は光曝露直後のみで得られる可能性が示された。その反面、低い光強度の高速点滅光を1時間以上曝露した場合やデューティー比(点灯と消灯の割合)が高い場合では高速点滅光がメラトニン分泌を強く抑制することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究より、光の色や強さなど視覚的に同じでも知覚されない程度の高速で点滅している場合は、点滅していない場合とは異なるメラトニン分泌抑制作用を持つことが示された。これは、概日リズム系の新たな視細胞であるmRGCが他の視細胞とは光に対する時間応答特性が異なることを示唆する学術的に意義のある結果である。また、夜間照明は概日リズム位相を遅らせ、睡眠問題を引き起こし、抗酸化作用や抗がん作用が指摘されているメラトニン分泌を抑制するなど人間の健康を考える上で問題となっている。そのため、人間に影響の少ないLEDの発光特性を示唆する本研究は健康的な照明環境の普及に貢献する社会的にも意義のある成果である。
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