研究課題/領域番号 |
15H04452
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
鉄村 琢哉 宮崎大学, 農学部, 教授 (00227498)
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研究分担者 |
田尾 龍太郎 京都大学, 農学研究科, 教授 (10211997)
雉子谷 佳男 宮崎大学, 農学部, 教授 (10295199)
本勝 千歳 宮崎大学, 農学部, 准教授 (30381057)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2015年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 果樹 / カキ / わい性台木 / サイトカイニン / 園芸科学 |
研究成果の概要 |
わい性台木‘MKR1’はカキ樹を小型化するだけでなく、多着花、生理的落果抑制、高果実生産効率、2次成長抑制、隔年結果防止など栽培に有利な形質を穂木品種に与えることがわかっている。これらの現象は植物ホルモンの1つであるサイトカイニン(tZ、tZR、iP、iPRなど)が関連している可能性が高いため、別の植物ホルモンであるオーキシン(IAA)も含め、樹体内の季節消長を調査した。‘MKR1’台木樹は、6月および7月の根のtZおよびtZR含有量が大幅に増加していた。また、iPやiPRも増加する傾向にあったが、同時期のIAAは減少していた。一方、新梢には顕著な違いは見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わい性台木の利用は、果樹栽培を容易にし、作業負担を軽減するだけでなく、農家の収益を高める技術である。しかし、その仕組みの詳細は未解明であり、カキについては全く研究が行われていない。研究代表者が開発した‘MKR1'を用い、植物ホルモンの1つであるサイトカイニンを中心に調査したところ、根に多量のサイトカイニンが蓄積されていることがわかった。しかし、地上部にその濃度に差のないことから、‘MKR1'の根が高濃度のサイトカイニンによって小型化することにより、根の成長が抑制され、その結果、地上部の成長も抑えられると推測された。これらの結果は、新たなわい性台木を作出する際の重要なポイントになると思われる。
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