タバコモザイクウイルスRNA複製複合体前駆複合体の解析

• 研究課題/領域番号: 15H04460
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 植物保護科学
• 研究機関: 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (2016-2017); 国立研究開発法人農業生物資源研究所 (2015)
• 研究代表者: 石川 雅之 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, ユニット長 (70192482)
• 研究協力者: 中条 哲也 ; 宮下 脩平 ; 石橋 和大 ; 行弘 文子
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円); 2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円); 2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円); 2015年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
• キーワード: ウイルス / RNA / 複製 / タンパク質 / 植物 / 宿主因子

研究成果の概要

タバコモザイクウイルス (TMV) は一本鎖RNAゲノムをもつ。ゲノムRNAは宿主細胞内の膜上に形成される複製複合体の中で相補鎖RNAを介して複製する。我々は、複製複合体の形成に先だって、ウイルスにコードされた複製タンパク質とゲノムRNAを含むリボ核タンパク質複合体 (PMTC) が形成されることを見いだした。本研究では、PMTCの分子的実体とその形成機構の解明を目指して解析を行った。その結果、PMTCは複数の複製タンパク質を含む巨大な複合体で、その形成には約70塩基にわたるACAに富む配列が必要であること、また、PMTC形成には宿主由来の因子が必要である可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Studies on the mechanism of tobacco mosaic virus RNA replication (2017)
  • 著者名/発表者名: Masayuki Ishikawa
  • 雑誌名: Journal of General Plant Pathology 巻: 83 (6) 号: 6 ページ: 410-413
  • DOI: 10.1007/s10327-017-0741-8
  • NAID: 130006070243
• [雑誌論文] タバコモザイクウイルスの複製機構に関する研究 (2017)
  • 著者名/発表者名: 石川雅之
  • 雑誌名: 日本植物病理学会報 巻: 83 (3) ページ: 120-123
  • NAID: 130006070243
• [雑誌論文] 防御反応を介さないウイルス抵抗性機構 (2016)
  • 著者名/発表者名: 石橋和大、石川雅之
  • 雑誌名: 日本植物病理学会 植物感染生理談話会論文集 (ISSN 1345-8086) 巻: 51 ページ: 95-103
• [雑誌論文] REPLICATION OF TOBAMOVIRUS RNA (2016)
  • 著者名/発表者名: Kazuhiro Ishibashi and Masayuki Ishikawa
  • 雑誌名: Annual Review of Phytopathology 巻: 54 号: 1 ページ: 55-78
  • DOI: 10.1146/annurev-phyto-080615-100217
  • NAID: 130000093745
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] タバコモザイクウイルスの複製機構に関する研究（学会賞受賞者講演） (2017)
  • 著者名/発表者名: 石川雅之
  • 学会等名: 平成29年度日本植物病理学会大会