研究課題/領域番号 |
15H04546
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
酒井 隆一 北海道大学, 水産科学研究院, 教授 (20265721)
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研究分担者 |
東田 千尋 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 教授 (10272931)
及川 雅人 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科(八景キャンパス), 教授 (70273571)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2015年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | 海綿 / ホヤ / 神経受容体 / 毒素 / タンパク質 / ペプチド / アルカロイド / 海洋天然物 / シナプス受容体 / グアニジンアルカロイド / トロンボポエチン / ペプチド毒 / サイトカイン / ドラッグデリバリ / ポリアミン / 膜透過 / 分子送達 / 糖鎖 / ビオプテリン / グルタミン酸受容体 / 生理活性 / 細胞内送達 / ドラッグデリバリー / 神経修復 / 生理活性物質 / 海洋生物 / 生理活性タンパク質 / 細胞膜 |
研究成果の概要 |
細胞膜表面に埋め込まれたイオンチャンネルや受容体、脂質、糖鎖等は細胞間の情報交換を担う窓口であり、多細胞生物の恒常性を維持する「生命装置」といえる.本研究では海洋生物の水溶性抽出物より、シナプス受容体であるセロトニン受容体、オピオイド受容体、グルタミン酸受容体等に作用する新規化合物を見出した。これに加え水溶性にもかかわらず細胞膜を透過して細胞内に侵入するペプチド毒、タンパク質毒そして低分子化合物を見出し、海洋生物の水溶性抽出物が優れた神経活性物質の探索源であるのみならず、細胞のバリアである生体膜を攻略する分子を含んでいることを示した.これらの分子は、薬物送達システムの開発に資する可能性が高い.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた神経活性物質は、脳神経伝達の調整に重要な役割を持つセロトニン受容体やオピオイド受容体に作用する新規の化合物である.この知見は、受容体に作用するに必要な化学構造の情報を提供し、未知の神経機能の解明、さらには神経疾患治療薬の開発につながる.また、本研究で得られたタンパク質毒素は細胞表面から細胞内に侵入し、核まで到達する.このような機能をうまく生かすことで、薬物や遺伝子を核内に届ける技術の開発につながる.本研究の成果は海洋生物資源の高度利用をさらに推進する基盤を築くものである.
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