研究課題/領域番号 |
15H04551
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
荒川 修 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (40232037)
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研究分担者 |
山田 明徳 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 准教授 (40378774)
高谷 智裕 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (90304972)
山口 健一 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 准教授 (90363473)
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研究協力者 |
辰野 竜平
高 威
金原 葉子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2015年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | テトロドトキシン / フグ毒結合性タンパク質 / PSTBP / トラフグ / ヒガンフグ / 次世代シーケンサ / フグ毒結合タンパク質 |
研究成果の概要 |
フグ体内におけるフグ毒テトロドトキシン(TTX)の輸送・蓄積機構解明に資するため、種や成長・成熟段階が異なるフグを用いて、TTXの体内動態やTTX結合性タンパク質アイソフォーム(Tr)群(機能は同じで構造の一部が異なる一群のタンパク質)の発現状況を調べた。その結果、TTXは種や成熟段階に応じて特定の組織に選択的に移行・蓄積すること、有毒種のフグのみが多様なTr群を保有するが、それらは遺伝子レベルでもタンパク質レベルでも、成長・成熟に依存せず特定の組織で構成的(恒常的)に発現していること、などを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TTXの輸送・蓄積機構の解明は、フグが何故、如何にして毒をもつようになったのかという水圏生命科学上の根源的な疑問の一つに迫るきわめて興味深いテーマである。さらに、食品衛生上世界的な問題となっている魚介類のTTX汚染リスクを根本的に回避するうえでも、重要な知見を提供するであろう。今回得られた成果は、当該機構の解明に大きく貢献するものであり、将来的にはTTX蓄積遺伝子群の特定や、毒の輸送・蓄積を阻害する生体システム制御に関する研究などに発展することが期待される。
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