研究課題/領域番号 |
15H04568
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
堀野 治彦 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (30212202)
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研究分担者 |
中村 公人 京都大学, 農学研究科, 准教授 (30293921)
櫻井 伸治 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (30531032)
中桐 貴生 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (80301430)
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研究協力者 |
金森 拓也
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 重金属 / 土壌汚染 / 可給態 / 不動化 / 有機物 / 土壌改良 / 土壌改良材 / 可給性 / スペシエーション / コマツナ / 移行性 / 土壌吸着 |
研究成果の概要 |
広範かつ恒常的な重金属汚染農地では,時間的・コスト的側面から浄化が難しく,土壌改良材を使った重金属の作物への移行抑制技術が注目されている.本研究では,Cu,Cd,Pbを添加とした土壌バッチ実験から牛ふん,鶏ふんおよび稲わらの重金属不動化効果を検討した.その結果,投与資材の中で牛ふんの重金属の不動化効果が最も高いこと,同一の資材なら腐熟度が進むにつれて不動化効果が増大することが示された.しかし,Cdは不動化されにくいことも確認された.ただし,コマツナのポット試験から,土壌水分を比較的小さく維持して栽培すると,収量に変化なく可食部のCd濃度は低くなることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重金属汚染農地において,いわゆる植物吸収による土壌環境修復を目指すのではなく,土壌から作物への重金属移行を如何に制御し,少なくとも可食部への蓄積を回避するための現実的な栽培管理はあり得るのかを検討した点に学術的・社会的意義がある.特に途上国においは,例え短期的ではあってもフードセキュリティを担保し,本質的な環境修復に対応する時間を確保することも1つの見識として重要であろう.結果的に,牛ふん堆肥の投与が重金属の可給態濃度の減少に効果的であることが示されたが,汚染レベルや重金属共存の影響も確認され,これらに対処するさらなる検討が望まれる.
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