オルガネラ局在水チャネル機能阻害による腎障害発症機序のシステム生物学を用いた解析

• 研究課題/領域番号: 15H04594
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 獣医学
• 研究機関: 宮崎大学
• 研究代表者: 池田 正浩 宮崎大学, 農学部, 教授 (60281218)
• 研究協力者: 石橋 賢一 ; 松崎 利行 ; 園田 紘子 ; 池田 直子 ; 永延 清和 ; 鳥巣 至道 ; 金子 泰之 ; 髙橋 早樹 ; 押川 さやか ; 三小田 伸之 ; ASVAPROMTADA Siree ; 星野 雄也 ; SINLAPADEELERDKUL Thitaporn ; 加藤 綾華 ; 木内 みなみ ; 古賀 萌子 ; 喜舎場 愛
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円); 2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2016年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2015年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
• キーワード: アクアポリン-11 / systems biology / 小胞体 / NOX2 / 酸化ストレス / アポトーシス / アクアポリン / AQP11 / システム生物学 / 活性酸素 / 薬理学

研究成果の概要

オルガネラ（小胞体）に局在するアクアポリン-11（AQP11）の機能阻害は、腎障害を発症する。しかし、この腎障害発症メカニズムは不明のままである。本研究では、この障害メカニズムを明らかにする目的で、AQP11ノックアウトマウスなどの腎臓をsystems biology解析によって調べた。その結果、AQP11ノックアウトにより、NADPH oxidase 2 (NOX2) - 酸化ストレス - アポトーシスの経路を介して障害が生じる可能性を発見した。

研究成果

• [雑誌論文] Characterization of urinary exosomal release of aquaporin-1 and -2 after renal ischemia-reperfusion in rats (2018)
  • 著者名/発表者名: Asvapromtada Siree、Sonoda Hiroko、Kinouchi Minami、Oshikawa Sayaka、Takahashi Saki、Hoshino Yuya、Sinlapadeelerdkul Thitaporn、Yokota-Ikeda Naoko、Matsuzaki Toshiyuki、Ikeda Masahiro
  • 雑誌名: American Journal of Physiology-Renal Physiology 巻: 314 号: 4 ページ: F584-F601
  • DOI: 10.1152/ajprenal.00184.2017
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Acetazolamide enhances the release of urinary exosomal (2016)
  • 著者名/発表者名: Abdeen, A., Sonoda, H., Oshikawa, S., Hoshino, Y., Kondo, H., Ikeda, M.
  • 雑誌名: Nephrol. Dial. Transplant. 巻: in press 号: 10 ページ: 1623-1632
  • DOI: 10.1093/ndt/gfw033
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Aquaporins in urinary extracellular vesicles (exosomes). (2016)
  • 著者名/発表者名: Oshikawa S, Sonoda H, Ikeda M.
  • 雑誌名: Int J Mol Sci. 巻: 17 号: 6 ページ: 640-6
  • DOI: 10.3390/ijms17060957
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Arterial blood gas anomaly in canine hepatobiliary disease (2015)
  • 著者名/発表者名: Kaneko, Y., Torisu, S., Kobayashi, T., Mizutani, S., Tsuzuki, N., Sonoda, H., Ikeda, M., Naganobu, K.
  • 雑誌名: Ｔｈｅ Ｊｏｕｒｎａｌ ｏｆ Ｖｅｔｅｒｉｎａｒｙ Ｍｅｄｉｃａｌ Ｓｃｉｅｎｃｅ 巻: 77 号: 12 ページ: 1633-1638
  • DOI: 10.1292/jvms.15-0169
  • NAID: 130005115329
  • ISSN: 0916-7250, 1347-7439
  • 査読あり
• [学会発表] Investigation of molecules concerning the oxidative stress condition in animal models of polycystic kidney disease (PKD) (2017)
  • 著者名/発表者名: 星野雄也、古賀萌子、喜舎場愛、三小田伸之、園田紘子、池田正浩
  • 学会等名: 第90回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 長崎市
  • 年月日: 2017-03-15
• [学会発表] ネフロン癆モデル動物の腎における低酸素および酸化ストレスに関連した病態発症メカニズムの検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 星野雄也、古賀萌子、喜舎場愛、三小田伸之、園田紘子、池田正浩
  • 学会等名: 第60回日本腎臓学会学術総会
• [学会発表] 2種類の嚢胞腎モデルマウスにおけるシステムズバイオロジーを用いた腎障害発症メカニズムの推定 (2017)
  • 著者名/発表者名: 星野雄也、古賀萌子、三小田伸之、園田紘子、池田正浩
  • 学会等名: 第160回日本獣医学会
• [学会発表] Endoplasmic reticulum stress induces aminoaciduria (2017)
  • 著者名/発表者名: Moeko Koga, Ayaka Kato, Hiroko Sonoda, Sayaka Oshikawa, and Masahiro Ikeda
  • 学会等名: 第51回アメリカ腎臓学会
  • 国際学会
• [学会発表] 多発性嚢胞腎モデルマウスを用いた酸化ストレスに関連した病態発症メカニズムの検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 星野雄也、古賀萌子、喜舎場愛、三小田伸之、園田紘子、池田正浩
  • 学会等名: 第9回トランスポーター研究会九州部会
  • 発表場所: 宮崎市
• [学会発表] 嚢胞腎モデルマウスにおける尿濃縮能低下メカニズムに関する検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 三小田伸之、園田紘子、押川さやか、池田正浩
  • 学会等名: 第67回日本薬理学会西南部会
  • 発表場所: 下関市
  • 年月日: 2015-11-21
• [学会発表] 小胞体膜に局在するアクアポリン-11機能に関するシステム生物学による解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 池田正浩、星野雄也、園田紘子
  • 学会等名: 第37回生体膜と薬物の相互作用シンポジウム
  • 発表場所: 熊本市
  • 年月日: 2015-11-19
• [学会発表] Involvement of NADPH oxidase 2 in the kidney injury of aquaporin-11 KO mouse (2015)
  • 著者名/発表者名: Yuya Hoshino, Hiroko Sonoda, Kenichi Ishibashi and Masahiro Ikeda
  • 学会等名: American Society of Nephrology, 48th Annual Meeting
  • 発表場所: San Diego, CA
  • 年月日: 2015-11-05
  • 国際学会
• [学会発表] アクアポリン11欠損による多発性嚢胞腎における酸化ストレスの関与についての検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 星野雄也 園田紘子 石橋賢一 池田正浩
  • 学会等名: 第158回日本獣医学会
  • 発表場所: 十和田市
  • 年月日: 2015-09-07
• [図書] 生体の科学-病態バイオマーカーの”いま” (2016)
  • 著者名/発表者名: 園田紘子、池田正浩
  • 総ページ数: 2
  • 出版者: 医学書院
• [備考] 宮崎大学獣医薬理学研究室研究テーマ
  • URL: http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~vet/VetPharmacol/theme.html