研究課題/領域番号 |
15H04612
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
LEE JAEMAN 九州大学, 農学研究院, 准教授 (50404083)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 糖鎖修飾 / バキュロウイルス発現系 / N型糖鎖 / O型糖鎖 / N-型糖鎖 / O-型糖鎖 / N-結合型糖鎖 / O-結合型糖鎖 / 難分泌性糖タンパク質 / 糖鎖 / タンパク質 / 昆虫 / 糖鎖構造改変 / ヒト酸性糖タンパク質 / ヒト由来糖転移酵素 |
研究成果の概要 |
優れた組換え分泌タンパク質発現系として知られている昆虫細胞では、糖鎖付加も起こるが、糖鎖の構造が哺乳類由来細胞とは異なることが知られており、創薬分野では昆虫細胞で発現したタンパク質糖鎖のヒト型化が求められている。 糖鎖修飾にはN型、O型の2種の糖鎖修飾があるが、N型糖鎖については、複数のヒト由来糖転移酵素を導入した昆虫細胞株を作製し、バキュロウイルス発現系により発現した組換え糖タンパク質のヒト型化に部分的にではあるが成功した。また、これまでほとんど知見がなかった昆虫細胞O型糖鎖修飾の第1、第2反応に関わる遺伝子を同定し、その諸性質を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質糖鎖の役割については、未解明の部分も多いが、一部は、タンパク質の構造や安定性、生理活性などに重要な役割を果たしていることが報告されている。優れた難分泌性糖タンパク質発現系である昆虫細胞発現系で糖鎖修飾機構の理解が深まり、これを制御できるようになれば、糖鎖の生物学的機能における基礎研究を強力に推進できる上、これまで必要十分な活性を有する組換えタンパク質が生産できないだけの理由で医薬品化されていない難分泌性糖タンパク質の産業利用が可能となる。また、人工糖鎖の付加により、天然型タンパク質を越える活性を有するスーパータンパク質の生産につながる可能性を秘めている。
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