研究課題/領域番号 |
15H04697
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
花房 洋 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (00345844)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2015年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | LRRK1 / EGFR / CLIP170 / Rab7 / 細胞内トラフィック / Dynein / オートファゴソーム / エンドソーム |
研究成果の概要 |
本研究から、(1)LRRK1が微小管プラス端結合因子CLIP-170をリン酸化し、p150Gluedとの結合を促進することで、EGFRを含むエンドソームの微小管上の輸送開始に機能することが明らかとなった。さらに(2)LRRK1はRab7のSwitchII領域に存在するSer-72をリン酸化し、Rab7とRILPとの結合を選択的に促進することを明らかにした。また(3)LRRK1はM期中心体で活性化し、中心体構成因子CDK5RAP2をリン酸化し、g-tubulin依存的な微小管nucleationを促進することで紡錘体配向制御に機能することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ある種の癌細胞では、EGFRシグナルが過剰になっている。我々はLRRK1が、EGFRの細胞内トラフィックを制御することで、EGFRシグナルを負に制御することを明らかにした。このことは、過剰なEGFRシグナルが引き起こす細胞癌化に対し、それを防ぐ手立てを開発するのに役立つ可能性がある。さらにLRRK1のファミリー分子LRRK2は、家族性パーキンソン病原因遺伝子(Park8)であるが、その作用機序や生理的役割・パーキンソン病発症機構は依然として不明なままである。LRRK1とLRRK2は一部共通の機構で機能しており、LRRK1の機能解析はLRRK2の作用機構解明に繋がる可能性がある。
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