研究課題/領域番号 |
15H04776
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
大林 賢史 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (30596656)
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研究分担者 |
佐伯 圭吾 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60364056)
西 智 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70571214)
刀根 庸浩 奈良県立医科大学, 医学部, その他 (50630498)
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研究協力者 |
車谷 典男
山上 優紀
吉川 匡宣
形岡 博史
宮田 季美恵
岩本 淳子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2015年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 光曝露 / メラトニン / サーカディアンリズム / 生体リズム / 睡眠 / うつ症状 / 肥満 / コホート研究 / 糖尿病 / 動脈硬化 / 疫学 |
研究成果の概要 |
光曝露が生体に及ぼす影響に関する研究は、動物実験やヒトを対象にした小規模な実験研究に限られており、大規模な疫学研究は行われていなかった。本研究では、2010年に開始した平城京コホートスタディの追跡調査を行い、光曝露が健康指標や疾病発症に及ぼす影響を検討した。主な研究結果として、起床後の光曝露の減少や就寝前の光曝露の増加がBMIなどの肥満指標を増加させること、明るい寝室で寝ている群では睡眠の質が悪化し、うつ症状や糖尿病の発症が増加すること、また明るい寝室で寝ている群では動脈硬化が進行することなどを認めた。今後も追跡調査を行い、心血管疾患やがんの発症との関連を検討していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物実験やヒトを対象にした小規模な実験研究で指摘されていた知見が、大規模なリアルワールドデータに基づいた分析で立証されたことは学術的重要性が高いと考える。誰もが日常的に曝露される「光」という普遍性の高い環境因子が疾病発症に関連するという結果から、「疾病予防につながる光の浴び方」を提唱することは社会的反響が大きいと考えられる。また得られた結果は「光曝露の健康影響」に関する介入研究を実施する際に、光曝露の生体への影響度を検討するための重要な基礎資料となると考える。
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