研究課題
基盤研究(B)
システインプロテアーゼであるカテプシンK(Cat K)はタンパク質分解酵素であるが、我々はCat Kが筋肉の再生に関与する可能性を考え、Cardiotoxinという毒物を筋肉に注射し、筋肉障害モデルを作成しCat K の欠損マウスや阻害剤を使用し、Cat Kの役割を検討した。この研究により、Cat Kは筋肉障害後に高発現し、炎症を惹起することにより筋肉の障害を増強し、再生を遅延させることを明らかにした。さらに癌でおこる悪液質のモデルにおいてもCat Kの骨格筋への影響を検討したところ、Cat Kが悪液質においても骨格筋障害に関与することを示した。
カヘキシアは癌や臓器不全を抱える患者の死亡やQOLの低下に強くかかわっており、今後この病態の解明と治療が望まれている。Cat Kが炎症を惹起し、骨格筋に障害を与えることが分かったことより、将来悪性腫瘍や、臓器不全に伴う骨格筋量の減少や筋力低下(サルコペニア)に対する治療のターゲット分子になる可能性がある。
すべて 2018 2017 2016 2015
すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 5件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 産業財産権 (1件)
Clin Calcium.
巻: 28(9) ページ: 1171-1176
巻: 28(9) ページ: 1191-1200
International Journal of Cardiology
巻: 267 ページ: 150-155
10.1016/j.ijcard.2018.05.089
Curr Drug Targets.
巻: 19 号: 11 ページ: 1289-1296
10.2174/1389450119666180531103458
J Cachexia Sarcopenia Muscle.
巻: 9 号: 1 ページ: 160-175
10.1002/jcsm.12248
Atherosclerosis
巻: 264 ページ: 1-10
10.1016/j.atherosclerosis.2017.07.014
J Am Heart Assoc.
巻: 6 号: 7
10.1161/jaha.117.006394
Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle.
巻: - 号: 3 ページ: 370-385
10.1002/jcsm.12166