研究課題/領域番号 |
15H04836
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
岩野 正之 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (20275324)
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研究分担者 |
松阪 泰二 東海大学, 医学部, 教授 (50317749)
栗原 秀剛 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (80311976)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2015年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | FSP1 / ポドサイト / 尿細管上皮細胞 / Nrf2 / 抗酸化作用 / 急性腎障害 / AKI / シスプラチン腎症 / HO-1 / チオレドキシン / SOD / RAGE / エクソソーム / FSP1 / バイオマーカー / 糸球体腎炎 / 半月体 / 尿細管障害 |
研究成果の概要 |
ヒト活動性糸球体腎炎では、ポドサイトがFSP1を強発現するようになる。そこで、腎障害における分泌型FSP1の生物活性を培養細胞とマウスモデルで検討した。分泌型FSP1はNrf2活性化を介し、尿細管上皮細胞(TEC)でのHO-1, SOD, チオレドキシンの産生を誘導し、TECに対し抗酸化作用および抗アポトーシス作用を有することが明らかとなった。リコンビナントFSP1はシスプラチン腎症における尿細管障害を改善した。また、ポドサイト特異的にFSP1を過剰発現させた遺伝子改変マウスでも、シスプラチン腎症における尿細管障害を改善したことから、ポドサイトー尿細管上皮細胞連関の存在が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AKIは生命予後を著明に低下させる重要な病態である。しかし現在のところAKIに対する有効な予防薬および治療薬が存在しないため、世界中で精力的に研究が行われている。分泌型FSP1は、抗炎症作用、抗アポトーシス作用および抗酸化作用を併せ持つことから、AKI新規治療薬として有望である。増加の一途を辿る透析患者数に歯止めをかけるために、腎臓病領域における新薬開発は喫緊の課題である。本研究は、創薬に直結する意義深いものである。
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