研究課題/領域番号 |
15H04837
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
柴田 茂 帝京大学, 医学部, 教授 (60508068)
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研究分担者 |
藤田 敏郎 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (10114125)
内田 俊也 帝京大学, 医学部, 教授 (50151882)
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研究協力者 |
Lifton Richard P
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2015年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | リン酸化 / ユビキチン・プロテアソーム系 / 慢性腎臓病 / 高血圧 / 膜輸送体 / 核内受容体 / 電解質異常 / 翻訳後修飾 / ユビキチンリガーゼ / 体液恒常性 / ミネラロコルチコイド受容体 / 電解質調節 |
研究成果の概要 |
腎臓の働きは多様な細胞が有機的に連動することで発揮され、腎臓病では細胞同士の機能連関が障害される。この仕組みの解明を目指し、核内受容体MRとユビキチンリガーゼKLHL3に焦点をあてて解析を行った。その結果、体液量や組成の変化に伴い尿細管細胞の機能が選択的に制御される分子機構が明らかとなってきた。間在細胞ではmTOR/ULK1系を介したMRのリン酸化、遠位尿細管細胞においてはPKC・Calcineurinを介したKLHL3のリン酸化修飾がそれぞれ分子スイッチとして作用し、主細胞の働きと連動することで体液恒常性を維持している。これらの異常が様々な腎疾患の病態に関与する可能性も明らかとなりつつある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓病は本邦の国民病ともいわれており、腎臓病の予後改善に向けて病態基盤の解明と理解が不可欠である。高血圧は慢性腎臓病の主要な進展因子であり、中でもレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の病的な活性化は高血圧の発症と腎臓病の進展の両者に深く関与している。本研究より、腎臓内での翻訳後修飾を介したシグナル伝達機構の詳細と、腎臓病における病的役割が解明されつつある。特にアンジオテンシンIIが様々な尿細管細胞に作用する分子基盤の詳細や、野菜や果物などカリウムを多く含む食物(DASH食)の降圧作用・臓器保護作用の一端が明らかとなってきており、腎・高血圧疾患の診療に有用な情報が蓄積されている。
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