研究課題
基盤研究(B)
カルシウム代謝に中心的役割を果たすビタミンD受容体(VDR)とリン代謝に必須のホルモンFGF23について、骨髄造血や造血器疾患における役割を解析した。骨髄造血と骨代謝の関係のひずみが不可逆性になった場合に造血器疾患が発症する例として骨髄線維症のモデルを確立し、このひずみの中心に造血幹細胞でのVDRがあることを証明し、ヒト骨髄線維症と同じ遺伝子変異を持つマウスモデルでもVDRを標的として病勢を抑制することに成功した。また、骨髄でFGF23が神経シグナルを受けて働き、造血前駆細胞の骨髄から末梢血への移動をサポートしている構図を明らかにできた。