研究課題/領域番号 |
15H04910
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
小畠 隆行 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 分子イメージング診断治療研究部, 次長(定常) (00285107)
|
研究協力者 |
青木 伊知男
生駒 洋子
川口 拓之
田桑 弘之
立花 泰彦
安井 正人
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2015年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
|
キーワード | MRI / 細胞膜水透過性 / 水拡散 / アクアポリン / 放射線医学 / 放射線 |
研究成果の概要 |
In vitro実験で確立した細胞膜水透過性測定法をげっ歯類でのin vivo実験に応用し、そのエビデンスを踏まえ、ヒトMRIに応用することを目的とした。 In vitro追加実験を行い、In vivo応用への基盤強化を図った。生体を模したファントムを作成し、生体での細胞膜水特性測定のためのMRIプロトコールを開発した。In vitro実験では存在しない微小循環の影響を定量的に評価するため、片側慢性低還流モデルマウスを用いて本測定法に対する影響を調査した。脳梗塞モデルマウスを用いて透過性定量値と病態の関係を示した。基礎研究の結果を踏まえ、ヒトMRI研究に適したプロトコール開発を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍の悪性度や治療効果で大きく変わるといわれている細胞膜水透過性であるが、これは摘出標本で測定することが困難で、生体そのままでの測定が必要となる。細胞レベルでの測定報告は多いものの、In vivo応用されたケースは極めて少なく、ヒトへの応用性のあるものは皆無といってよい状況であった。そのような中で、本手法は広く臨床で応用されているMRIを用いた非侵襲的な測定技術で、実現できれば新たなバイオマーカーとして有益な生体情報を提供できる可能性がある。 本研究で得られたIn vitro・In vivoの結果から近い将来の臨床応用の可能性を示す複数のエビデンスが得られたことは大きな意義があると考えられる。
|