研究課題/領域番号 |
15H04916
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
後藤 昌史 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50400453)
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研究分担者 |
岡田 秀親 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 名誉教授 (30160683)
山形 洋平 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40230338)
村山 和隆 東北大学, 医工学研究科, 准教授 (40400452)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2015年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 膵島移植 / 細胞分離酵素 / 糖尿病 / 移植医療 / 再生医療 / 移植・再生医療 / 酵素 |
研究成果の概要 |
本研究は、ドナー膵組織の基質組成に対応し得る“テーラーメイド型膵島分離法”の基盤を構築する事を目的として実施した。その結果、これまで同定されていなかったコラゲナーゼGの特異的対象基質がコラーゲンIV及びVである事を明らかとし、既に同定済みであったコラゲナーゼHの対象基質に関する知見と組み合わせる事により、ドナー種に対応するテーラーメイド型膵島分離法の樹立が可能である事を動物モデルで実証し報告した。中性プロテアーゼに関しても、ラミニンやフィブロネクチンが主要対象基質であり、新規に構築した2つの中性プロテアーゼ(ChNP 及びClostripain)それぞれの切断エピトープを特定する事に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の遂行により、膵島分離用酵素剤を構成する各酵素成分の対象基質を初めて明らかにする事ができた。それにより、これまでの常識である盲目的な酵素量の増加といった姑息的な手法ではなく、脳死ドナーより提供頂く膵組織の基質組成に対応する酵素成分を科学的に至適化するという、時代を先取りするテーラーメイド型膵島分離システムの基盤を構築する事ができた。この研究成果は、質の高い膵島の安定的確保を通じて膵島移植の発展、普及に貢献するものと期待される。また、本研究で基盤を構築したテーラーメイド型細胞分離システムは、膵島移植のみならず様々な再生医療への応用が可能であり、医学的に大きな意義を有していると考えられる。
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