研究課題
基盤研究(B)
肺癌患者では健常者に比べて血清中ビグリカン濃度が高かった.肺癌患者では腫瘍径や浸潤形式との相関傾向が認められ,腺癌でその他の腫瘍よりも有意に低いビグリカン値を示した.腫瘍切片の免疫染色による検討では,肺癌腫瘍組織中の腫瘍血管内皮細胞にビグリカンの発現が認められ,血清中のビグリカン濃度と正の相関が認められた.ビグリカン高発現群で全生存率が有意に低かった.マウス腫瘍血管内皮細胞と正常血管内皮細胞の大量調整を行い,腫瘍血管内皮細胞を特異的に阻害するヒット化合物を得ることが出来た.ヒト血管内皮細胞にSV40とhTERTを遺伝子導入して長期間の培養を行うことに成功した.
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