研究課題/領域番号 |
15H04987
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岡野 光博 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (60304359)
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研究分担者 |
檜垣 貴哉 岡山大学, 大学病院, 助教 (30587407)
春名 威範 岡山大学, 大学病院, 医員 (70646182)
野山 和廉 岡山大学, 大学病院, 医員 (80646183)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 舌下免疫療法 / 唾液 / IL-10 / アレルギー性鼻炎 / 効果予測 / マイクロバイオーム / 単球 / 症状薬物スコア / VAS / 予測 / プロテオーム / スギ花粉症 / コホート研究 / 微生物 |
研究成果の概要 |
アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法は根本的な治療である一方、長期的な治療となり、またその効果には患者差を認める。舌下免疫療法の治療抗原が最初に反応する生体因子が唾液であることから、我々は唾液に注目し、唾液を用いて舌下免疫療法の治療効果が予測できないか検討した。その結果、唾液には単球系細胞から免疫を制御するIL-10の産生を誘導する作用があることが判明した。さらに舌下免疫療法が著効する患者では、治療前の唾液のIL-10産生誘導能が有意に高いことが判明した。以上の結果からは、治療前の唾液を用いることで、舌下免疫療法の著効例が予測できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的な意義として、①舌下免疫療法の作用メカニズムの一端が解明されたこと、②舌下免疫療法の新しい治療効果予測法が開発されたことが挙げられる。舌下免疫療法の治療抗原が最初に反応する宿主の因子が唾液にも関わらず、これまで唾液に注目した研究はみられなかった。唾液が舌下免疫療法の効果に関わるという今回の研究成果は、国内外を通じて独創性が高い知見と考える。社会的意義としては、本研究によって舌下免疫療法が著効する患者選択を治療前に予測できる意義が挙げられる。舌下免疫療法は長期間の治療を要することから、より有効な患者に医療資源を投入することは医療経済的な意義も高いものと考える。
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