研究課題/領域番号 |
15H05009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
並木 淳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 客員准教授 (20189195)
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研究協力者 |
鈴木 さゆり
林田 敬
渋沢 崇行
多村 知剛
石濱 泰
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2015年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 生体侵襲 / ヒストン / 敗血症 / 肝損傷 / 心肺停止蘇生後 / 単球 / DAMPs / 急性侵襲 / 臨床 / 生態学 |
研究成果の概要 |
重症外傷患者の末梢血単球で一過性のHLA-DR発現低下がみられ、外傷後の予後を悪化させる易感染性状態を反映した反応と考えられた。重症sepsis患者では単球の傷害を示すHistone H3のリン酸化が認められ、生体侵襲後の細胞崩壊の指標となり得ることが示唆された。 組織傷害関連物質(DAMPs)が生体侵襲後に血中に遊離し、予後を悪化させることが知られている。Sepsis患者ではHMGB-1 とtotal Histone H3が病状悪化に関係し、鈍的肝損傷モデルマウスを用いた検討では特にtotal Histone H3がDAMPs制御のターゲットの一つになると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来は全身反応を引き起こす分子として炎症性サイトカインなどの液性因子が注目されてきた。本研究では、体循環中の細胞成分とくに単球系細胞の反応と組織傷害関連物質(DAMPs)との関連に着目し、『組織傷害により体循環に放出されたDAMPs が単球を活性化して炎症性サイトカインの産生や組織因子の発現・放出、さらには単球の崩壊による更なるDAMPsの放出を引き起こして病態の急性転化をきたす』との仮説に基づき、重症生体侵襲の病態において重症度や転帰と関連するDAMPsや単球細胞の反応が新たな治療ターゲットとなる可能性が明らかになった。
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