研究課題/領域番号 |
15H05127
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
中村 考志 京都府立大学, 和食文化研究センター, 教授 (90285247)
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研究分担者 |
岡本 繁久 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 准教授 (30211808)
久保 中央 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (60347440)
武田 征士 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (90508053)
中村 貴子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70305564)
倉持 幸司 東京理科大学, 理工学部応用生物科学科, 准教授 (90408708)
久保 康之 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80183797)
伊達 修一 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (80236786)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2015年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 少数民族 / ベトナム / 伝統野菜 / 伝統果実 / ミント / ズーボア / がん予防 / ピペリテノンオキシド / 伝統食材 / 伝統品種 / ブースア |
研究成果の概要 |
ベトナム少数民族が保持するミントの伝統品種のうち,がん細胞分化誘導作用をもつPO型ミントの占有率はKho Mu族で高く,Dao族で低い傾向がみられた.POの鏡像異性体の分化誘導作用は,(+)体がわずかに高い傾向がみられた.PO型ミントと分化誘導活性をもたないC型ミントの形態は同一で,遺伝子マーカーでも極めて近縁であった.また,系統によって葉面のトライコームの形態が異なっていた.PO型ミントは日本の植物病原菌に対する抵抗力が高く,葉茎部の収穫であれば日長感応性には影響を受けず,冬期の低温下を除いて年間7か月間収穫可能であったことから,日本における生産性は高いと考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベトナムで栽培される野菜(ミント)について,普及種と少数民族が保持する伝統品種の中から,がん患者と糖尿病患者の生活の質を高める効果をもつ系統を探索して,その食品機能性と遺伝学的な特性を明らかにした.「和食の中に日本人のみがもつ食材や食習慣があれば,そこに日本人の長寿要因があるはずである」ことを念頭において,和食材の食品機能性を研究することに学術的意義はあるが,地球温暖化の進行により,日本の植物性食材が,亜熱帯性や熱帯性の食材へと変遷したときのことも想定して,将来,日本で栽培可能な食品機能性の高い世界の食材を見いだしておくこのような研究の社会的意義は高いと考えている.
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