研究課題/領域番号 |
15H05156
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
沈 力 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (90288605)
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研究分担者 |
岩田 礼 公立小松大学, 国際文化交流学部, 教授 (10142358)
川崎 廣吉 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (10150799)
秋谷 裕幸 愛媛大学, 法文学部, 教授 (10263964)
津村 宏臣 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (40376934)
星 英仁 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (70340461)
太田 斎 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (40160494)
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研究協力者 |
喬 全生
史 秀菊
白 雲
白 静茹
李 小平
趙 変親
厳 艶群
XING 向東
中野 尚美
賀 雪梅
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2015年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | GIS / 方言伝播 / 言語変異 / 秦晋黄河沿岸 / 言語接触 / 晋方言 / 中原官話 / 黄河流域 / IGS / データベース作成 / 道路情報 / 地理情報科学 / 方言調査 / 地理情報 / 歴史比較言語学 / 中国語学 / 一般言語学 / 中国語 / 言語学 / 方言学 / 方言データ / データベース / 言語伝播 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,黄河秦晋沿岸の晋方言地区(北部)―中原官話地区(南部)間に見られる言語変化の段階性に基づいて,両地域間の言語伝播の実態を解明することである。研究成果として3つ挙げられる。まず,本科研で秦晋黄河沿岸諸方言の音韻調査を行い,調査地域は12県(4486村)に及ぶ。つぎに,黄河流域諸方言のデータベースを構築した。本データベースには,黄河秦晋沿岸の諸方言の音韻情報とそれらの項目に対応する『廣韻』の音韻的特徴,現代北京語の音韻情報が含まれる。最後に,秦晋黄河沿岸の諸方言の「入声消失」は,3段階に分けられることを発見し、その3段階とも西南部の関中方言の影響を受けていることをGISで解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の意義は3つある。第一に,黄河秦晋沿岸地域は,近年,脱貧という名目で農民が多く移動させられるため,古風な方言が消滅に瀕するところである。したがって,当該地域の方言を記録することは歴史比較研究において貴重な意義を持つ。第二に,黄河秦晋沿岸諸方言の音韻情報を,それらの調査項目に対応する『廣韻』の音韻的特徴,現代北京語の音韻情報と並べて表示するという方言データベースの設計は国内外初の発想であり,これは当該地域の方言比較研究にとって便利な道具になる。最後に,黄河秦晋沿岸の「入声消失」が3段階に分けられることを発見したことは、入声のない広大な北方方言の入声再建にとって重要な参照値になる。
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