研究課題/領域番号 |
15H05229
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
ゲノム医科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
開發 邦宏 大阪大学, 産業科学研究所, 特任准教授(常勤) (70419464)
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研究分担者 |
黒須 剛 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 主任研究官 (70432432)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2015年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | ウイルス / バイオテクノロジー / 遺伝子 / 核酸 / 蛋白質 / デングウイルス / 遺伝子診断 / ペプチド核酸 |
研究成果の概要 |
タイ保健省にて、①デング熱患者の血液検体を用い、培養細胞上にウイルスを感染させ、細胞内に発現したウイルス蛋白質を蛍光修飾抗体により検出後、血清型(1-4型)を識別した。次に、②血液上清にEDTAを加え、ゲノムRNAを単離後、逆転写酵素により相補鎖DNA合成、PCRにて二重鎖DNAを増幅し、血清型を識別した。③デングウイルスを中和するIgM, IgGに結合する、抗IgM, 抗IgG抗体をプレート上に固定化後、ELISA法にて検出した。 上記知見を活用して、ウイルスの遺伝子/蛋白質複合体を抗体にて標識できた。この複合体をペプチド核酸により検出ライン上に捕獲することで、デングウイルスの同定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトは、蚊が媒介するデングウイルスに複数回感染すると、デングショック熱やデング出血熱など重篤な感染症状を発症する。従来の抗体診断キットを用いた場合、デングウイルスに複数回感染した検体中の抗原検出感度が低下することがわかった。一方で、本プロジェクトで開発したペプチド核酸を用いれば同ウイルスの遺伝子/蛋白質複合体をその場で検出できることが明らかとなった。これらの知見はデング熱感染重症化の早期処置に有用となる新しい診断手法になりうると期待する。
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