研究課題/領域番号 |
15H05248
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生物有機化学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
杉本 幸裕 神戸大学, 農学研究科, 教授 (10243411)
|
研究分担者 |
山内 靖雄 神戸大学, 農学研究科, 助教 (90283978)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2015年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
|
キーワード | ストライガ / 根寄生雑草 / イネ / 感受性 / 抵抗性 / アブシジン酸 |
研究成果の概要 |
根寄生雑草ストライガは主要なイネ科作物を宿主とし、アフリカでは農業生産を阻害する最も深刻な生物的要因である。イネが我が国にとって重要な作物であることから、本研究ではイネに対するストライガの脅威を検証することを目的とした。世界のイネコアコレクションを用いて、様々なイネ品種のストライガ感受性の違いを評価した。また、ストライガと宿主の気孔開度の違いが養水分収奪に関わっていると考えられたため、ストライガの独立個体を作出しアブシジン酸生産能力と感受性を調べた。さらに、ストライガ植物体に自身の種子に対する発芽刺激活性を認めたので、活性物質の追及にも取り組んだ。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界のイネコアコレクション67品種の間には発芽刺激物質生産性および侵入抵抗性に大きな違いが認められた。このことから、高いストライガ抵抗性を示すイネ品種の選抜が可能であると考えられた。宿主に依存せずに生育する独立個体の作出に成功したことにより、ストライガ独自の代謝能力を調べることが可能となった。その結果、アブシジン酸を大量に生産すること、および、自らの種子発芽を誘導する物質を生産していることが明らかとなった。ストライガが地上に現れる前から宿主植物に影響を与えるbewitching effectを説明できる興味深い知見として、幼苗からABAが分泌されることを見出した。
|