研究課題/領域番号 |
15H05263
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
和田 崇之 長崎大学, 熱帯医学研究所, 准教授 (70332450)
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研究分担者 |
柳井 徳磨 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (10242744)
吉田 志緒美 独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター, その他部局等, 感染症研究部 流動研究員 (40260806)
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研究協力者 |
鈴木 定彦
中島 千絵
斑目 広郎
今城 雅之
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2015年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 細菌学 / 人獣共通感染症 / 抗酸菌 / 細菌ゲノム比較 / 動物感染症 / 抗酸菌症 / 獣医病理 |
研究成果の概要 |
抗酸菌属は多様な自然環境に生存する一方,病原菌としての側面を持ち,ヒトを含めた様々な動物に感染して病変を起こす.本課題では,国内外における野生動物・捕獲動物に関して抗酸菌症の調査研究を行い,原因菌のゲノム解読に基づく遺伝子解析を行った.国際連携としては,台湾との連携の下,新規Mycobacterium marinum検出法を確立し,飼育動物例における菌種同定を行った.飼育動物,家畜動物,伴侶動物の症例において,それぞれ異なる抗酸菌種の分離培養と比較ゲノム解析を行い,個々の菌種および分離株における遺伝的多様性について,新たな知見を蓄積することに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の成果は,抗酸菌感染症における動物症例に関し,細菌ゲノム解析を手法的な基盤として積み重ねてきた.結果として,本課題を通して分析された症例の原因菌は人獣共通感染症の起因菌としてリスクが高い菌種も多く含まれ,ヒトの衛生保健にも寄与しうる成果となった.本結果はアジア地域を中心とした獣医師ネットワークに還元され,今後の研究展開を牽引し活用出来ると考えている.直接的な国際連携としては,台湾をカウンターパートとした動物感染症の研究体制構築を達成した.抗酸菌症に限らない感染症対策が望まれる場合にも,こうした連携を活かした国際的研究を展開できる素地になることが期待される.
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