研究課題/領域番号 |
15H05275
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山本 雅裕 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00444521)
|
研究協力者 |
笹井 美和
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2015年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
|
キーワード | トキソプラズマ / 中国 / 病原性 / 免疫抑制 / アミノ酸多型 / 遺伝子多型 / トキソプラズマ原虫 / 遺伝子多様性 / 病原性因子 |
研究成果の概要 |
トキソプラズマは、ヒトでは免疫不全者で脳症や肺炎などを主症状とする致死的な後天性トキソプラズマ症を引き起こす寄生虫である。さらに妊婦が初感染すると胎児がトキソプラズマに感染し流産あるいは感染したまま産まれ、先天性トキソプラズマ症も引き起こしす。この病原体は、ヒトにおいては世界人口の約3分の1が感染しているといわれ、我が国でも感染している人は少なくない。アジアにおけるトキソプラズマは、研究が進んでいる欧米各国のトキソプラズマに比べてよく分かっていない。本研究ではアジアの中で比較的トキソプラズマのフィールド研究が進んでいる中国の研究者とともに、中国株の病原性及びゲノム情報を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トキソプラズマは免疫不全のヒトで致死的な病気を引き起こす病原体である。世界人口の3分の1が感染していると言われているが、アジアにおける実態はよくわかっていない。そこで中国の寄生虫学者とともに、中国においてトキソプラズマを分離し、その病原性や病原性因子群の遺伝子多型について検討を行った。その結果、複数の中国分離株が得られ、系統によって病原性が異なることが分かり、さらに病原性が強い方では原虫の増殖やマウス個体レベルでのサイトカインストームが起きることが分かった。
|