研究課題
若手研究(A)
本課題において、複雑混合物の暴露評価手法およびリスク評価法の開発に取り組んだ。本課題遂行により、GCxGCによる網羅分析手法をベースとした製品混合物の物性推定、環境動態、暴露評価にかかわる要素技術を開発した。また混合物中の非極性物質について生物への蓄積などのリスクスクリーニングを行う事も可能となった。環境混合物についても検出パターンに応じ分類を行う手法を作成し、環境リスクの評価を行う上で有用なツールとして利用可能とした。これらのうち主要技術は本課題において開発したウェブプラットフォームにより利用可能な状況となっている。
本課題では従来のリスク評価プロセスでは限界がある複雑混合物について新たなアプローチの構築に取り組んだ。具体的には先端分析装置であるGCxGCにLFER 理論を取り入れた物性予測手法を構築し、新たな評価アプローチを提案した。GCxGC の利用により、的確な物質の組成把握が可能となり、このGCxGCデータ解析手法を用いる事により、混合物に対して暴露評価やリスク評価を行う先行事例を示すことが出来た。この取組みの達成により、従来では科学的根拠が欠如したまま国際的な規制対象としての検討が進められている複雑混合物の取扱い現状に対して、科学的根拠を持った評価法の新たなアプローチを例示する事ができると考える。
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